記憶の中の公衆電話は何色だい?

いまではすっかり見かけることも少なくなってきた公衆電話。そりゃあ、ポケットの中に電話がある時代ですもの。しょうがない。とはいえ、昭和世代としては町中の公衆電話で電話したことがない人はいないだろう。家の電話じゃ恥ずかしくて公衆電話から愛しいあの子に電話をかけたオヤジも多いんじゃないかな?
真っ暗闇の中にポツンとある公衆電話なんかはドラマのお決まりのシーンでもあった。
そんな公衆電話だが、色によって年代や種類が分かれるらしい。
今回、町田さんがイラストに仕上げた赤電話は公衆電話の中でも初期も初期、1955年に登場したものだという。ちなみに1953年にも赤電話はあるのだが、そちらは黒電話がそのまま赤くした公衆電話のようだ。その後、青電話、黃電話、緑電話、さらにグレーの公衆電話まで登場していく。
他にも喫茶店なんかでよく見かけたピンクの電話もあったね。ちなみにあのピンクの電話は、委託式公衆電話というもので、街中で見かける公衆電話とはまた少し違うみたいだ。
なんにせよ、昭和世代にしてみれば家の電話や携帯電話なんかよりもある意味では身近な公衆電話。このレトロなイラストで、各々のレトロで甘酸っぱい公衆電話あるあるを思い出してみてはいかがだろうか?

ありとあらゆる庶民文化に精通し、膨大なコレクションとエピソードをお持ちの「庶民文化研究所」所長、町田忍さん。 昭和レトロそのもののような町田さんの研究所にお邪魔し、膨大なコレクションから懐かしいアイテムをピックアップ。懐かしいエピソードや知られざる裏話、さらに華麗なる交友録までお届けします。