北海道の土産物といえば!伝統工芸品「木彫りの熊」

北海道の土産物といえば!伝統工芸品「木彫りの熊」

今回は、庶民文化研究所収蔵の木彫りの熊をまとめる。北海道土産としてはじまり、玄関先でこいつに迎えられた経験がある人も多い、あの熊。そんな熊のバリエーションや、起源について紐解いてみようと思う。


白い恋人よりも黒いヒグマ

今、「北海道土産といえば」と問えば十中八九「白い恋人」だろう。
だが、遠い昭和の時代の北海道土産といえば、なによりもこの「木彫りの熊」だった。

鮭をくわえたワイルドなヒグマの姿を写し取った木彫りの熊。
おそらくオヤジと昭和世代で、これを見たことがない人はいないのではないだろうか。

庶民文化研究所の所蔵品の中にも木彫りの熊はたくさんいる。
今回は庶民文化研究所町田忍所長に収蔵品の木彫りの熊の世界をご案内してもらおうではないか。

町田忍さんが修学旅行で購入した木彫りの熊

町田忍さんが修学旅行で購入した木彫りの熊

ちなみに、こちらは町田さんが修学旅行で購入したという木彫りの熊。
庶民文化研究所の木彫りの熊のはじめのやつだ。

実はアイヌの民の伝統ではない?木彫りの熊の成り立ち

北海道土産で、伝統を感じさせる見事な木彫りの熊。とくれば、北海道の先住民族であるアイヌの民の伝統かと思ったのだがどうもそうでもない。木彫りの熊の起源は尾張徳川家にあるとされる。
19代当主、徳川義親氏が尾張徳川家と縁のある北海道八雲町を訪れた際、農閑期の貧しさに苦しむ人々の姿に心を痛めたそうな。
農閑期の収入源として、氏がスイス訪問で知った木彫りの像を、元々木彫りが得意であり熊と縁があるアイヌの人たちも手がけるようになったのだろう。

お魚くわえた姿だけじゃない。様々な木彫りの熊

木彫りの熊

木彫りの熊

木彫りの熊、といえば、やはり思い浮かぶのは鮭。実際これが最もポピュラーな姿なのだが、実は様々な熊がいる。

こけし風の木彫りの熊

こけし風の木彫りの熊

例えば、庶民文化研究所にはこんな木彫りの熊もある。
町田さんによると、こけし風の木彫りの熊で、高さは12cmほどもある。ポピュラーなあの鮭の木彫りの熊のような荒々しさはなく、言われてみれば、こけしの雰囲気を感じる。どこか繊細なタッチが印象的。
こういう木彫りの熊も世の中にはあるのだ。

木彫りの熊

木彫りの熊

一斉を風靡した木彫りの熊だが、今では後を継ぐ職人も不足していて、かなり厳しいというのが現状らしい。そう聞くと熊もどこか悲しげに見えてくる。

ゴールデン横丁の仲間たち | 町田 忍(まちだ しのぶ)

https://goldenyokocho.jp/articles/677

ありとあらゆる庶民文化に精通し、膨大なコレクションとエピソードをお持ちの「庶民文化研究所」所長、町田忍さん。 昭和レトロそのもののような町田さんの研究所にお邪魔し、膨大なコレクションから懐かしいアイテムをピックアップ。懐かしいエピソードや知られざる裏話、さらに華麗なる交友録までお届けします。

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