サバンナRX-7 | マツダ - 世界に通用する国産スポーツカーとして鮮烈なデビュー【旧車】

サバンナRX-7 | マツダ - 世界に通用する国産スポーツカーとして鮮烈なデビュー【旧車】

それまでの国産スポーツカーといえば、ベースモデルの2ドア車にハイパワーエンジンをブチ込むというのがその手法で、有力車種のラインナップの一部または派生モデルというのがほとんど。そんな中、初代サバンナRX-7はあろうことか「スポーツカー専用モデル」として突如市場に投入された珍しいモデルでした。


唯一無二のロータリースポーツは世界を相手に戦うマシン

RX-7

・モデル名 :サバンナRX-7(SA22C型)
・メーカー名:マツダ
・年式   :1985
・撮影場所 :お台場旧車天国2017
・撮影者  :会長

フロントミッドに収められたロータリーエンジンが最大の魅力

RX-7

サバンナクーペ(RX-3)の後継機としてデビューしたサバンナRX-7。
先代ではRX-3は輸出名だったが、晴れてRX-7がついて「サバンナRX-7」が正式の車名となった。
先代のワイルドでいかついフェイスと大きな開口部を持つフロントセクション、抑揚の効いたスタイルから一転して、低いノーズにリトラクタブルライトを備え、流れるような低いボディラインに飛行機のキャノピーのようなリアがラスハッチを備えたスタイリッシュなクーペスタイルとなった。

それまでの国産スポーツカーといえば、ベースモデルの2ドア車にハイパワーエンジンをブチ込むというのがその手法で、有力車種のラインナップの一部または派生モデルというのがほとんどだった。

そんな中、初代サバンナRX-7はあろうことか「スポーツカー専用モデル」として突如市場に投入された珍しいモデルだった。
当時日本の自動車メーカーは厳しい排ガス規制に対応することでせいいっぱいで、ユーザーのほうも高性能なスポーツモデルには一歩引いた目で見ていたというのが実情だったようだ。

関連省庁も、まさかこのご時世にスポーツカーを本気で投入すると思っていなかったのか、なかなか形式認可が下りなかったという話も聞かれる。
本来2シーターとしたかったところ、ほぼ手荷物置き場のような+2シートが設けられたのも、「2人乗りのスポーツカーなんて、事故を誘発しけしからん」という意見を躱すためのものだったという。

スポーツカーやレースマシンの開発は新技術や製造ノウハウの向上に有効だというのは、現在の考え方でいけば常識といっていいことだけれども、当時はそういった考え方はされていなかったようだ。
もっとも、日本は高速道路網がようやく整備され始めたという時代、ヨーロッパやアメリカとは背景が違っても当たり前のことだったのかもしれない。

そんな中でも初代サバンナRX-7は、そのスタイルが似ているともされたポルシェ924などを向こうに回し、そのパフォーマンスを世界中のクルマ好きたちにアピールした。
「プアマンズポルシェ」という言い方は今でもされることがあるけれど、当時としてはこれ以上ない褒め言葉だったにちがいない。
だって、高価な高性能スポーツカーの代表であるポルシェと比較され、それなりに伍する性能をリーズナブルに手に入れられるからこそそういった呼ばれ方をするのだ。

それって、当時の日本車にしてみたら願ったりかなったり、最高の賛辞だったはずだ。
実際、ちょうど初代サバンナRX-7の躍進と時期を同じくして、日本車の輸出がいっそう加速していくのだ。RX-7がその契機のひとつになった、と思いたいじゃないか。

RX-7
RX-7

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