50年近くに渡り同じコンセプトで作り続けられる、世界に誇る四駆

・モデル名 :ジムニー(2代目/SJ30型系)
・メーカー名:スズキ
・年式 :1983
・撮影場所 :第5回 昭和のクルマを守る集い(西武園ゆうえんち)
・撮影者 :ミノ
軽量・コンパクトな上、最強の悪路走破性を誇る超本格四駆

日本が世界に誇る実用車は数あれど、軽自動車でここまで世界中で愛されている車はそうそう無いであろう1台が、ご存じ「スズキ・ジムニー」だ。
1970年のデビュー以来、基本コンセプトは変えずにたった2回のモデルチェンジだけで作り続けられている、超ロングライフ・モデルでもあるんだ。
ジムニーといえば、四輪駆動車の基本と言われるラダーフレーム(はしご型のフレーム)を持ち、サスペンションも前後とも基本に忠実なリジッドアクスル(固定軸)タイプを採用している。
ダラーフレームはどうしても振動は多いし重量もかさばるしで、世の本格RVと呼ばれるような車種でもほとんどがモノコックボディや独立懸架サス化がされているが、ジムニーは頑ななまでに基本コンセプトを変えていない。
その独自性もあって、「超小型だけど本格オフロード車」として日本のみならず世界中に愛好家が数多く存在するよ。そんな愛好家たちは、「ジムニスト」と呼ばれたりしているね。
軽トラックしか通れないような山岳地の細い道や、大型四輪駆動車では重さが理由で登れないような山坂道、沈んでしまうような軟弱地盤などをものともせず走破するジムニーは、農林業、山岳地や災害現場からレジャーユースまで幅広く活躍しているのは誰もが知る通りだ。
2代目ジムニーは1981年に、プロユースを意識したオフロード性能ばかりでなく、オンロードでの快適性や操作性なども向上させた「乗用オフロード車」としてモデルチェンジしデビュー。
『タフ&ニート』というキャッチコピーからも、オンオフ両用であることが伺えるね。
もちろんここでいうニートは、NEETではなくNeat(こぎれいな)なのは言うまでもない。
2代目では乗り心地もすこし改善されたり、リアシートもちゃんと前向きにされたりして乗用車らしさが取り入れられているよ。
