
銭湯研究家である町田画伯がレトロな銭湯建築を描く!
銭湯と絵、と言われたらまっさきに思い浮かぶのは銭湯のペンキ絵。
あの壁一面に描かれた日本を代表する景観といったらなんともたまらないものがある…。
そんな銭湯のペンキ絵も描いたことがあり、銭湯文化の研究の第一人者でもある町田忍さん。
もしも町田画伯が在りし日の銭湯を描いたとしたら……。
それはそれはレトロな銭湯絵に違いない。
銭湯によってさまざまな建築様式の美があるので、細かいところまでご覧いただきたい。
銭湯を知り尽くした町田さんが描くレトロな銭湯の絵は、とんでもないぞ!
アールデコ?最後の洋風建築銭湯とも言われる二十世紀浴場(廿世紀浴場)

まず始めに紹介する銭湯(の絵)はこちら。なんともモダンな雰囲気を醸し出す、銭湯らしくない銭湯、それが東京・台東区にあった「二十世紀浴場」(正式には「廿世紀浴場」)だ。
昭和4年に建てられた銭湯で、今もそうだが宮造りの銭湯が主流の中、洋風建築を採用し、話題となった銭湯で、アールデコ銭湯などとも呼ばれたりする…。
残念ながら2007年に廃業となってしまった…。入ってみたかったなぁ…(´・ω・`)
ちなみに庶民文化の第一人者にして、銭湯文化の大家である町田画伯はこの二十世紀浴場のカランを持ち帰って保管していたよ。

“にゅうよく”の自由の女神!源ヶ橋温泉

一見銭湯には見えない、というか自由の女神にしか見えないこちらの絵。
それはまあ、当然のこと。だって実際に自由の女神を描いてますから!(笑)
実はこちらは大阪の銭湯「源ヶ橋温泉」に設置された自由の女神を描いたもの。実際にはこの反対にも同じものがあり、対になった2体の自由の女神が設置された珍しい銭湯だ。たぶん理由は「ニューヨーク=入浴」。さすがは大阪であるwww
ちなみに、こちらの源ヶ橋温泉については、町田画伯とジオラマ作家・山本高樹さんの共作でジオラマ化もされている。

ちょっとライトでわかりにくいかもしれないけど、ちゃんと自由の女神、あるでしょ?丸窓なんかもあって、とてもおしゃれな銭湯なのでした。

今回ご紹介するコレクションは庶民文化研究所所長の町田忍さんが研究を続ける銭湯を題材としたジオラマ!銭湯やお風呂屋さんとしては、日本ではじめて有形文化財として登録された浪速の銭湯が登場するぞ!
変わり種もいいけど、王道の銭湯もGood!関東&京都の銭湯

ここまで変則的な銭湯を続けざまに紹介してきたので、王道の銭湯(の絵)もご紹介。
こちらは「月島湯」さん。その名の通り、東京・月島あたりに居を構えていた銭湯だ。
関東風の銭湯の特徴である荘厳な宮造りが美しい銭湯だ。
独特な建築様式の美を持った銭湯もいいけど、宮造りにながーい煙突っていう王道の銭湯はやっぱりいいね!
ちょっと王道からは外れるかもしれないけど、よりトラディショナルな銭湯がこちら。

こちらは石川県金沢市にあった銭湯(の絵)なのだが、やはり宮造り風な建築様式となっている。
が、関東のものとは少し違うようにも見える。どちらかというと町田画伯が過去に見せてくれた江戸の銭湯のような佇まいが近い気がする。

どうだろう?似てる気がしない?
ちなみに、江戸の銭湯の詳細は以下で確認できるので、ぜひ見てほしい!

庶民文化の第一人者にして銭湯文化の大家、町田忍さん。今回は昭和の世界から一気にタイムスリップして、なんと江戸時代の銭湯をジオラマでご紹介!ジオラマ作家山本高樹さんとの共作、江戸の風俗を細かく再現したミニチュアに大興奮間違いなし!
まだまだある!全国の素敵な銭湯(の絵)!
他にも銭湯を描いた町田画伯の絵はいっぱい。
ここから町田画伯の銭湯の絵を一挙にご紹介していこう!

こちらは愛知県の豊橋にあったという銭湯「美蕎乃湯」さん(の絵)。
なんだか見方によってはレトロな駅舎っぽくも見える。「ゆ」ののれんも相まって、なんともレトロな雰囲気だ。