600キロ超えの巨漢マクガイヤー兄弟

600キロ超えの巨漢マクガイヤー兄弟

スポーツフォトグラファー原悦生さんが蔵出しの写真と切れ味鋭いコラムでレスラーたちの汗と涙と熱狂の記憶を呼び覚まします。今回は「600キロ超えの巨漢マクガイヤー兄弟」をお届けします。


600キロ超えの巨漢マクガイヤー兄弟

かつて新日本プロレスに来日したレスラーの中で、最大の体重だったのは、ビリーとベニ―のマクガイヤー兄弟だ。二人合わせて630キロとも660キロとも言われた。

当時の体重計ではまともに測れなかったから正確な数字はないと思ったほうがいいだろう。1日の中でも10キロから20キロは普通に変動しただろうから600キロは間違いなくあった、というくらいにしておこう。

初来日は1974年、3回目は1978年でこれが最後の来日になった。2vs4とか、2vs6といったハンディキャップマッチが行われた。決め技は押しつぶしの圧殺。巨体ゆえに歩くのは不得意だったが、ミニバイクを器用に運転してリングサイドまで入場してきた。2人はかなりの人気者だった。愛嬌があって、よく笑った。

アントニオ猪木には2vs1の逆ハンディキャップマッチに負けたこともあったが、ファンの集いのような催し物では、ジャンケンからのビニールトンカチ戦で猪木に勝って子供のような笑顔を浮かべていた記憶がある。

同日、巨大な天秤の片方にマクガイヤー兄弟が乗って、もう片方に新日本の若手レスラーが6人乗ったが、マクガイヤー兄弟は持ち上がらなかった。

巨漢と言えば、力道山時代の1963年、第5回ワールド大リーグ戦にやって来た「おばけカボチャ」ヘイスタッグ・カルホーンがいた。小型トラックに荷台に乗って移動する姿を覚えている。そのカルホーンで273キロと言われていたから、マクガイヤー兄弟はどちらも、カルホーンより重かったことになる。

600キロ超えの巨体の2人移動はいろいろと大変だったろうけれど、これだけ大きければレスリングが出来なくても、十分に商品価値があった。

ゴールデン横丁の仲間たち | 原 悦生(はら えつお)

https://goldenyokocho.jp/articles/672

16歳からプロレスを撮り始める。スポニチの写真記者を経て、1986年からフリーランス。アントニオ猪木とイラク、キューバ、北朝鮮など世界中を旅した。サッカーではUEFAチャンピオンズリーグの常連で、ワールドカップは8回取材している。プロレスの著書には「猪木の夢」「INOKI」「Battle of 21st」などがある。国際スポーツ記者協会(AIPS)会員。 FootballWorldで食べまくり!

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