トヨペット・クラウン スーパーデラックス | 公用車から高級自家用車へシフトしたクラウン【旧車】

トヨペット・クラウン スーパーデラックス | 公用車から高級自家用車へシフトしたクラウン【旧車】

トヨペット・クラウンの3代目です。マイナーチェンジ後の後期型、スーパーデラックスです。


クラウンといえば、それまで黒のイメージだった

・モデル名 :トヨペット・クラウン スーパーデラックス
・世代/型式:3代目/S50型系
・メーカー名:トヨタ
・年式   :1970
・撮影場所 :2017トヨタ博物館クラシックカーフェスティバル in 神宮外苑

1960年代に入ると、いよいよ本格的なマイカー時代が到来。各社がしのぎを削り、さまざまな小型「自家用車」の開発が行われ、庶民でもいつかはクルマが持てるかも・・・という夢を見られるようになってきた。
一方で、それまで運転手付きで使われる社用車や公用車、あるいはタクシーなどの法人需要が中心だった中型以上のセダンも、豊かな個人がマイカーとして所有する「パーソナルカー」としての需要が期待されるようにもなった。

そんな中で、まさに法人需要が中心だったクラウンも、個人ユースという新しい市場に注目。「高級自家用車」というそれまで日本になかったジャンルを切り拓き始めた。
3代目クラウンは、先代の「フラットデッキスタイル」と呼ばれるような四角く大きいお堅いイメージを脱却し当時の「欧州風」をトヨタ独自の解釈でアレンジ。柔らかく柔和なイメージを打ち出し、パーソナル感のある高級車を提案したのだった。

性能面でも、ハイウェイ時代到来を見越し、様々な刷新や新技術の導入が行われた。
その後ながらく歴代クラウンで用いられた「ペリメーターフレーム」と呼ばれる構造も、3代目クラウンが最初の採用例だ。

3代目クラウンの登場時に用いられた有名なキャッチコピーが、『白いクラウン』だ。
それまで公用車のイメージが強く、クラウン=黒という印象が圧倒的だったところ、高級パーソナルカーとして打ち出すにあたり「白いクラウン」(クラウンには黒以外の明るい色もあるよ!ということ)をアピール。これにより、クラウン=法人車両というイメージの払拭に成功したのだった。

もっとも、意欲的なデザインを取り入れた車種はなかなかそれが受け入れられるまでに時間がかかってしまったり、最初は理解を得られなかったりして苦労することもありがち。
3代目クラウンも、この例に漏れなかったようだ。
前期型の横一杯に広がるグリルに丸4灯ヘッドライトのベゼルがグリル上にはみ出す印象的なデザインが、すこしばかり先進的すぎたのか、69年にデビューした後期型ではグリルを大型化しグリルフレーム内にライトベゼルを取り込む一般的な顔つきに改められた。
こちらは当時のアメリカ車によくみられるデザイン手法を取り入れ、比較的オーソドックスな印象になっている。これにより、ぐっと近代的な雰囲気になったのもまた良しだ。

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