クラウン2000デラックス | トヨタ - 「クジラクラウン」の愛称で呼ばれる独特のスタイル【旧車】

クラウン2000デラックス | トヨタ - 「クジラクラウン」の愛称で呼ばれる独特のスタイル【旧車】

トヨタ・クラウンの4代目、俗にいう「クジラクラウン」です。時代に先んじたスタイルは好みがわかれ、保守的なユーザーの多い高級車市場ではシェアを落とすことになりました。


空力とデザイン性を重視した「スピンドルシェイプ」が特徴

・モデル名 :クラウン2000デラックス
・世代/型式:4代目/S60型系
・メーカー名:トヨタ
・年式   :1971
・撮影場所 :2017トヨタ博物館クラシックカーフェスティバル in 神宮外苑

良い意味で日本の伝統的なセダンの代表格である、トヨタ・クラウン。
歴代どれもトヨタの最高の技術と最先端のデザインが投入され、文字通りトヨタのフラッグシップといっていい車種だ。
最高であるがゆえに「間違いのない」車種ともいえるが、それはともすれば「保守的」で「王道」をかたくなに守っているともいえる。
『いつかは、クラウン』というキャッチコピーが有名だが(これは7代目のコピーだけども)、これなどクラウンのイメージをまさに適格に表している言葉だろう。

クラウンというとどうしてもこういったイメージが強いが、振り返ってみるとやはり歴代の中にはトンガッったクラウンもあった。
それが、この4代目「クジラクラウン」だ。

先進的デザインは保守層に受け入れられなかった

昭和46年(1971年)に登場した4代目クラウンは、スピンドルシェイプ(紡錘形)と呼ばれる空力とデザイン性を重視したスタイルを採用した。
丸みを帯びて愛らしいスタイルでもあり、二段構えになったノーズの印象などもあって『クジラクラウン』の愛称で呼ばれていたのは、知っている人も多いだろう。
今みてもなかなか攻めているデザインで、これが好きだというファンも多い。
当時のアメリカ車のトレンドを取り入れて、それまでにない高級車像を描こうとした意欲的なクラウンだ。

だが、やはりクラウンというと保守的なイメージのとおり、とくに当時クラウンの需要の多くを支えていた公用車や法人ユーザーといったお堅い層には、やはりなかなか受け入れられなかったようだ。

トヨタ的には、これからは高級車も富裕層などの個人ユーザーの購入が中心になっていくだろう、という読みもあったのだろう。だが、やはりちょっと時代を先取りしすぎてしまっていたようだ。
残念なことに販売面は苦戦。
しかもライバルの日産からは430型のセドリック/グロリアがデビュー。これまた日産が総力を挙げて開発し、クラウンにガチンコ勝負を挑んできたのだ。
結果、セールスは430セドグロの後塵を拝することになってしまったのだった。

フラッグシップであるがゆえに最先端に走りすぎてしまい、「クラウン唯一にして最大の失敗作」と言われてしまうほど苦戦した4代目。
意欲的なデザインやコンセプトだったがために、ビジネスは上手くいかなかったかもしれないが、今もこうして語り継がれるクラウンであり、「好きな人は好き」であり続けている。
それもまた、後世に残る名車という感じがして、いいじゃないかという気がするのだ。

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