ミニバンの起源ともいうべき、画期的なレジャービークル

・モデル名 :タウンエース
・世代/型式:初代・R10型
・メーカー名:トヨタ
・年式 :1977
・撮影場所 :クラシックカーフェスティバル in ところざわ 2017
カローラのコンポーネンツを流用し、カローラのキャブオーバー版として企画されたタウンエース。貨客両用の設計で、どちらの目的にも使えるように開発され、当初は3人(1列)または6人(2列)のバンモデルと、8人乗りのワゴンが用意された。
ワゴンのほうはそれまで手頃な大きさで取り回ししやすく、かつ快適性も確保されているピープルムーバーがほとんどなかったことから注目を集め、折からのレジャーブームもあって大人気車となった。ファミリーカーの新しい姿を切り拓いたと言っても過言ではないだろう。
ワゴンモデルは装備の充実や、ミドルルーフ・ハイルーフやサンルーフ付きモデルなど様々な豪華バージョンが追加され、「ワンボックス」という新しい市場を広げていった。
タウンエースを皮切りに、各社からもフォロワーがたくさん発表され、ファミリーカーといえばハッチバックかセダンだけだった国内市場が大きく変化していった。
カーライフの在り方を刷新していったエポックメイキングな車種と言っていいだろう。
実際、現在の新車販売は軽自動車かミニバンばかりだというのは誰もが知るところだ。
そのルーツのひとつに、タウンエースがあるというのは言い過ぎではないだろうね。
また当時流行の最先端を行く若者たちには、いわゆるアメリカンカスタムのキャルルックやバニングなどが人気があり、そういったスタイルの恰好の素材にもなっていたようだ。
現在でもこのあたりの車種の愛好者たちには、そういったスタイルを楽しんでいる人たちも少なくないようだね。

