セドリック | 日産 - ”黒パト(覆面パトカー)”仕様の名わき役【旧車】

セドリック | 日産 - ”黒パト(覆面パトカー)”仕様の名わき役【旧車】

日産・セドリックの5代目、430型の後期モデルです。先代のグラマラスな曲線を多用したボディラインから直線基調に路線変更しました。国産初のターボ車がラインアップされたこともトピックでした。


西部警察PartⅡから登場する、430型セドの覆面パトカー仕様

・モデル名 :セドリック 200E GL
・世代/型式:5代目/430型系
・メーカー名:日産
・年式   :1982
・撮影場所 :クラシックカーフェスティバルinところざわ 2017

旧車イベントを見学に行くと、80年代のクルマの参加も多いイベントの場合けっこうな確率で「西部警察」の特装車カスタムの車両に出会うことがある。
あの頃にテレビにくぎ付けになっていた人たちが、やっぱり今でも好きで当時あこがれたあれやこれやを現実のものとして楽しんでいるということなのだろう。

旧車ギャラリーでもたびたび取り上げているけれど、それは正直にいえば私が好きだったからというのもあります。
そんな筆者としても思わず、おお!と声を上げてしまったのが、430型セドリックの覆面パトカー仕様車だ。覆面のことを「黒パト」と呼ぶのは、当時見ていた人たちからしたらお約束だね。

マシンXだのRSだのといったド派手な主人公たちでなく、あえて刑事(ここは「デカ」とルビを振りたい)たちが現場に急行する覆面パトカーを再現しているところがたまらない。
好きなのねwと思わず笑みがこぼれてしまう、通好みなチョイスだ。
ちなみにセドリック200E GLの覆面パトカーは、トミカなどでも発売されているんだ。

国産車初のターボ装着車をラインナップ

430型セドリックといえば、国産車初のターボ装着車がラインナップにあることもポイントだね。
現在では小排気量車の燃費向上など、パワー追及ではない目的のために導入されることも多いターボチャージャー。
もともと航空機エンジンのパワーアップのために装着されていたものであることを知っている人も多いだろう。
排気圧でタービンを回し、空気をより多く取り込んで燃焼効率をアップさせるという成り立ちからもわかるように、「ターボ=パワー」のイメージが強い。
1979年に430型セドリック・ターボが発表されたころ、オイルショック後の省エネ志向の時代でとてもじゃないけどターボ車の認可など下りそうもなかった。

そこで日産は、「ターボチャージャーは排気エネルギーの再利用でエンジン効率を高める」省エネのためのシステムだと主張し、認可を勝ち取ったといわれている。
最近のロープレッシャーターボのような、「省エネ目的だ」という言い訳じゃなかった理由付けをしたというのが面白いね。

認可をとってしまえば「前例」ができてしまうので、あとはもう雪崩を打ったように国産ターボ車が続々と登場、一大ターボブームが起きたのはいうまでもない。
そういう意味で、430型セドリックのターボモデルは国産車のターニングポイントでもあったのだ。

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