ビートルをベースにさまざまな架装で大活躍

・モデル名 :タイプ2 デラックスマイクロバス(T1型)
・メーカー名:フォルクスワーゲン
・年式 :1965
・撮影場所 :第8回 国営越後丘陵公園クラシックカー展(2017)
フォルクスワーゲンのタイプ1、いわゆるビートルの空冷RRレイアウトのシャシーをベースに、さまざまなボディが架装されてバリエーション豊富な「タイプ2」。
これは形式は「T1型」で、「トランスポルター」の略だ。英語でいうところのトランスポーターだね。
T1、T2を「タイプ2」と呼ぶのは主にアメリカや日本が中心で、ドイツ本国などでは「ブリ(ブルドッグ)」と呼ばれることも多いようだ。
※VWではT1~T5までの一連のモデルを「トランスポルター」としているけど、カタログ名称などは輸入元(VWアウディ日本やヤナセなど)や時期、または地域などによって変化するのでここでは詳細は省きます。
日本ではなんどもタイプ2のブームが起きていて、世界中から中古車が輸入されているね。最近は逆に、日本でよく整備された中古車が輸出されることも多いようだ。
ちなみに、ブラジルではなんと2013年まで「コンビ」の名前でT2型が生産されていたよ。
ヒッピーカルチャーのアイコンとしても人気が高かったし、世代を超えて長く愛される名車だ。キャンピングカーのベースとしてもよく使われているね。
メトロン星人も乗っていた?

変わったところでは、あの「ウルトラセブン」でなんとメトロン星人が乗って現れるシーンがあるよ。ライムグリーンのタイプ2でタバコを補充しにやってくるんだ。
・・・なんともシュールな光景だね。
愛らしい見た目だけどそこは「大古車」なので、なかなか維持はたいへんなようだ(ブラジル製の高年式コンビは、あまり日本には入ってきていないらしい)。
そこで、同じRRレイアウトのスバル・サンバーなどをベースにした「タイプ2風カスタムカー」も作られたりしている。これもまた、日本から輸出されたりして、世界各地で人気になっているらしい。サンバーじゃ丈夫だろうしね・・・。

