『こんなものを買った』アドレス・システム専用レコード

『こんなものを買った』アドレス・システム専用レコード

何でこのレコードを買ってしまったのか、まったく思い出せません。ただ珍しいから買ったのかなあ。安かったからかなあ。でも持っていたら聴いてみたくなるのが人情ですよね!


レコードのノイズレス化とワイドレンジ化に挑戦したアドレス・レコードを聴く

ようやくステレオ時代Vol.15の編集も終わり、久しぶりに落ち着いた気持ちでゴル横を書いています。
さて、いつどこで買ったのか、正直覚えてません、このレコード。アドレス・システム専用レコードです。

ご存知の方も多いでしょうが、アドレスについてちょっとご説明を。
アドレスは主にカセットのために開発されたもので、簡単に言えばダイナミックレンジを拡大するシステムです。

カセットの周波数特性はレコードに比べ狭いです。そこでテープが得意な真ん中あたりに信号を圧縮し録音、再生時は信号を伸張して出力します。こうすることでダイナミックレンジを拡大し、ノイズも削減しようというものなのです。
有名なdbxも同様な原理で、ドルビーやビクターのアンルスのようなノイズリダクションよりちょっと進んだシステムと言えるでしょう。
さてアドレス・システム専用レコードは、録音時にこのアドレスでエンコードしてあるレコードで、当然のことながら再生にはアドレスユニットかアドレス対応のカセットデッキが必要になります。

ちなみにダイナミックレンジを拡大すると同時に、スクラッチノイズも減少するそうで、これはぜひ聴いてみたいですよね!

というわけで買ってしまいました。アドレスユニットAD-2mkII。
アドレスユニットはけっこうネットオークションでも流通してて、AD-3やAD-4なんかもときどき見かけますが、意外と人気なんですよね。AD-2(mkIIも)はメーターがないデザインのためか、あんまり人気はないです。ただ、いまとなっては動作確認済のものも少なく、動くかどうかは正直賭けです。

本来カセットデッキとプロセッサー端子付きのアンプと接続するとフルスペックが利用できるのですが、今回はとりあえずレコードを聴いてみるだけですのでカセットの再生端子にレコード(フォノイコ)から、アンプのライン入力に再生端子から接続します。
「これでいいのかなあ」なんて思いながら確認の意味でレコードの解説を読んでみると「トーンシートを再生し調整してください」と書いてあります。「トーンシートってなんぞや」といつもお世話になっている「オーディオの足跡」を見てみると、レコードを再生するには付属のトーンシート(ソノシート)をボリュームを調整する、と書いてあります。なにー! そんなのついてなかったし!
ないものは仕方ない。とりあえず再生してみるか。

針を落とします。
ん、無音?
と思っていたら「you don't have to ……」と鳴りだしました!
ノイズがまったく聞こえない!
ややレベルが低い気がしたので、ボリュームを耳で調整。
すごい。ノイズは聞こえないし、たしかにダイナミックレンジは広がってる。高域はキラキラしててきれい。
これマジでデジタル音源のよう。でも伸び伸びした音はアナログだし。
若干ですが、ボーカルがつまった感じがしないでもないですが、普通のレコードしか聴いたことがない人が聴いたら、異次元の音に聴こえたでしょう。アドレス恐るべし。
さて、せっかくAD-2mkIIを買ったので、次回はカセットデッキに活用してみましょう。

ゴールデン横丁の仲間たち | 澤村 信(さわむら まこと)

https://goldenyokocho.jp/articles/675

かつてのオーディオブームを体験した世代にはたまらないムック本『ステレオ時代』(ネコ・パブリッシング)の編集長。ゴル横会長たっての願いを快く受け入れ、オーディオ愛あふれるコラムをゴル横に書き下ろしていただくことになりました!

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