【昭和のラジカセ!! 実機や資料から魅力を探る】SONY スタジオシリーズ CF-1760

【昭和のラジカセ!! 実機や資料から魅力を探る】SONY スタジオシリーズ CF-1760

ビデオ工房トパーズを主宰するオーディオ研究家の中村雅哉さんがマニアックに深堀する「昭和のラジカセ!! 実機や資料から魅力を探る」シリーズ。今回は「SONY スタジオシリーズ CF-1760」をお届けします。


Studio1760 CF-1760 の魅力を探る

まずは実機の画像から

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単品カタログのアピールポイントを見てみよう

(CF-1760単品カタログ 1975年10月印刷より)
ミキシングと短波が楽しめる「プレイ・ラジオカセット」クリスタル(別売)を使って
短波(NSB)の選局を容易にするX-talポジションがつきました。

(CF-1760単品カタログ 1975年10月印刷より)
ぼくはミキシング、パパは短波で株式市況、ママは音楽鑑賞と、家族みんなの人気メカ。

短波が楽しめる3バンド

株式市況、競馬中継などユニークな番組がいっぱいの日本短波放送(NSB)は、競馬ファンや株に興味のある方には、聞き逃したくない放送です。このスタジオ1760なら、電波を鋭くキャッチ、しかもボタン操作ひとつで手軽に録音ができます。株式情報を採っておいてあとでじっくり分析したり、医学番組などのテープライブラリーをつくったりが思いのままです。またこのSWバンドは3.9~12MHzまでをカバーしているので、その範囲内の周波数で送られてくる海外短波放送をキャッチすることもできます。遠く離れた、見知らぬ国の番組を聞く楽しさはまた格別。いま話題のBCL(Broadcasting Listener=放送聴取者)の気分を楽しめます。

X-talポジションつきバンド切替えスイッチとクリスタル・ソケットでNSBをらくらく選局

どうもNSBの選局がしづらくて、という方のために、クリスタル(CSR-1H、CSR-2H 別売 各¥2,000)を使ってAM放送なみにらくらく受信できる設計にしました。背面にクリスタルを差し込めるクリスタル・ソケットを、ラジオのFM/MW/SWバンド切替えスイッチにX-talポジションをプラス。クリスタルをポンと入れて、バンド切替えスイッチをX-talにカチッとまわせば、あとはクリスタルが働いて指針を放送周波数付近に動かすだけで鮮やかに電波をキャッチします。

マイクから大きな音が入っても、音がわれにくいリミッター・ミキシング

ラジオから流れるアイドル歌手の歌にマイク片手にきみの歌を重ねてデュエットしたり、それをそのまま録音したりができるミキシング機構を装備。しかし、せっかくのデュエットも、マイクから大きな音が入ったため音がひずんでしまっては台なしです。その点、このスタジオ1760は、再生ミキシング(音を重ねながら、それをスピーカーから流すこと)のとき、大きな音が入っても、音がわれにくいリミッター方式を採用しています。もう音われを気にせず、デュエットでも音のドラマでも、思いっきり大きい声で楽しめます。また、ミキシング録音の時はソニオマチックが働いて、ひずみの少ない、きれいな録音ができます。

マイクの音をだんだん大きくしたり、小さくしたりできるマイクフェーダー

ラジオの音に重ねるマイクの音量をだんだん大きく(フェード・イン)したり、だんだん小さく(フェード・アウト)したりできるマイクフェーダーつきです。たとえば、自作自演の音のドラマで、なんて別れの場面は、このつまみで、「手紙をきっとくださいね。さようなら」という彼女の声がだんだん小さくなるように操作すれば、演出効果満点。きみのアイディアをプラスして、思い思いのミキシングが楽しめます。

ミキシングプレイを広げるミキシング専用マイクジャック

ミキシング専用のマイクジャックを、側面の外部マイクジャックのほかにもうひとつ、上面の操作面に設けました。操作面にジャックがあるので、つまみやスイッチを操作したり確かめながら、ミキシングマイクがフルに使えます。またこの専用マイクジャックを設けたことで、ラジオ、内蔵マイク、ラインインとのミキシング録音はもちろん、もう一本別の外部マイク(側面マイクジャックに接続)とのミキシング録音も可能。マイクが同時に二本使えるのでそれだけプレイの範囲も広がります。

録音・再生中のテープ走行を一時停止するポーズボタン

録音中、不要な部分をカットしたいときなど、ポーズボタンひとつの操作で、テープが一時停止します。録音ボタンと再生ボタンを何度も押す手間がはぶけ、必要な部分だけ録音・再生することができます。このポーズ機構はピンチローラーをキャプスタンから解放するメカニズム採用をしていますから、スタート時、ストップ時の音のゆがみがなく、しかもテープや走行メカに負担をかけません。

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