「はい、お釣り100万円」今は無き、昭和のお釣り渡しの名啖呵

「はい、お釣り100万円」今は無き、昭和のお釣り渡しの名啖呵

昭和の懐かしき「死語」の世界を紐解くコーナー。今回紹介するのは、昭和商人(あきんど)とお客さんの丁々発止。釣り銭の受け渡しにまつわる懐かしい死語。くだらないけど、こういうのいいなぁ…キャッシュレスの波に負けるな!昭和の死語!


はい、お釣り100万円

向こう三軒両隣、袖振り合うも多生の縁……などなど、数々の格言が示すように、昔は人と人との触れ合いが当たり前だった。それはもちろん昭和の世界も同じ!近所の人がおすそ分けを持ってきたり、すれ違う大人が気軽に挨拶してくれたり、なんとも温かな距離感があったもんだ……。

その温かさは商売の場でもしっかり発揮されていて、威勢のいい八百屋や魚屋のおじさんが『ええーい、おまけだィ!』ってじゃがいもやイワシなんかをサービスしてくれることもあった。今のシステマチックなコンビニやスーパーなんかじゃまず間違いなく味わえない温かさだね( ´Д`)=3

そんな温かい距離感がもっとも現れているのが、今回ご紹介する「はい、お釣り100万円」というセリフ。まあ、正しいお釣りの金額に「万円」を追加しただけで、そこまでおもしろい話ではないんだけど、なんだか「フフッ」となっちゃう流れだよねw

たまーに、呑み会の会費を集めたりしてるときに、ふと出てしまうけど、やっぱり若い子は( ゚д゚)ポカーンってなっちゃうのが寂しい……。オヤジギャグみたいなもんをすんなり受け入れてくれる社会よカムバック!(´;ω;`)

死語解説:はい、お釣り100万円[慣用句]

100万円の部分はお釣りによって変動。対面販売が主流となっていた昭和の時代に流布していた、一種のお約束のようなもの。起源は関西ではないかと言われているが定かではない。

あくまでもコミュニケーションを楽しくさせるための冗談なので、決して「100万円ねえじゃねぇかッ!(# ゚Д゚)」みたいなツッコミは入れてはならないw

また、派生系として、値段を聞いた際に使われる場合もある…
「これおいくら万円?」「300万円!」みたいな ( ̄― ̄)ニヤリ

ここまで仕込む必要は全くない

その「死語」使ってみよう!

【例文】

会長:らっしゃいらっしゃい! 安いよ安いよぉ! お、そこのおねーさん、キレイだねぇ! うちの魚を食べたら、その白いお肌がさらにタイの切り身みたいになっちゃうよ?

ポン:あら、お上手ねぇ(*´ω`*)そこのカレイをいただこうかしら?おいくら?

会長:ねーさん、それはカレイじゃなくてヒラメだよw 左ヒラメに右カレイっつってな、目の付き方で判別するのさ、覚えときな!

ポン:あら恥ずかしい(*ノェノ)キャー で、おいくら万円?w

会長:しかし、このヒラメを見抜くとは大したもんだ!まさしく目の付け所が違うねぇ……。こいつは1匹500万円だね!w

ポン:あらあらw はい、じゃあ1000万円でお願いね。

会長:ねーさん、洒落がわかるねぇ。ほら、お釣り500万円だ!まいどありぃ!

二人:キャッキャウフフ(*´ω`*)

山葵:………(;-_-)))

IT:………(;-_-)))

「はい、お釣り100万円」が死語と化した時代背景

「はい、お釣り100万円」…こんなおおらかなやり取りが生まれた起源は、おおらかなだけに判然としていない。たぶん、昭和とか大正とかに限らず、江戸時代くらいからあるんじゃないだろうか?「へい、お釣り1両だい!」みたいな……。たぶんきっとあったはずだw

まあ、要はしっかり人と人が向き合って商売が行われていた時代の一種のおふざけというわけだ。なんとなく八百屋さんのイメージがすぐ浮かぶが、魚屋だって牛乳屋だって、駄菓子屋だって、至るところでこんな軽口が飛び交っていたような気がする。

そういえば、昔のお買い物ってお店の人とやり取りしながら夕飯の献立が決まっていく、なんてこともあったよなぁ。それが昨今では電子マネーにスマホ決済、クレジットカードなどなど、どんどん現金が使われなくなっていく世の中だ。

さらには無人のレジだったり、無人の店舗なんてものも出る始末なんだから恐ろしい。ちょっとうざったいくらいの昔の絡みが懐かしく愛おしく感じてしまうのは、我々がオヤジになったからなのだろうか……

ミノ:「はい、100万円」今でも言っちゃうわ! 会社の呑み会の幹事の若い子にお金渡すときとかw

IT:うーわぁ~~~。めちゃくちゃ老害じゃないスか!w 若手社員、どんな反応なんスか?

ミノ:そりゃお前「あ、ありがとうございます(苦笑)」……だよ(´・ω・`)

ポン:他にも「おいくら万円?」とか「勉強させてもらいます」みたいなのも聞かなくなって来たわねぇ。関西圏では現役なのかしら?

会長:関西圏の事情はわかんないけど、意外と僕らの昭和世代なんかは使ってる人いるけどねw あと、アメ横とか築地とか、あのへんではまだ聞くかもなぁ。

ポン:商売人の中ではまだまだ現役ってことね?

商人:ん? 呼びました?( ̄― ̄)ニヤリ

知らなくても困らない!今回出てきた関連用語

おいくら万円?[慣用句]

「お釣り100万円」と同じく、主に対面販売の場で用いられる常套句。せいぜい3桁4桁の商品であることはわかっていつつも「万円」を付けて店主のボケを誘う。ある意味、今回の死語を誘う釣り針とも言える言葉である。また、ビジネスの現場などでも利用されることがある。

勉強-する [名詞・動詞]

勉学に勤しむこと……ではなく、ここでいう勉強とは商品の値引きを行うこと。
そもそも勉強とは「頑張って努力すること」的な意味の言葉であり、その本来の意味をとって「利益が薄くなるけど、あんたのために精一杯頑張ってまっせ!」という意味合いで使われていると予想される。マーケットとしては勉強しないほうがいいのかもね……。

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