
ポチッとな[擬声語]
タイムボカンシリーズ「ヤッターマン」の三悪ボヤッキーが、ドロンボーメカの切り札を発動させるボタンを押す際に発する決め台詞。転じて、ボタンを押す動作を表す擬声語となった。
今ではボタンを押す行為を総じて「ポチッ」と表現するようになるほど普及した。現在ではさらに派生し「ポチる」なる言葉も生まれている。
今ではボタンを押す行為を総じて「ポチッ」と表現するようになるほど普及した。現在ではさらに派生し「ポチる」なる言葉も生まれている。
時代背景
この「ポチッとな」の起源はかの有名なタツノコプロによる名作アニメ、タイムボカンシリーズの三悪、その中でも最も知名度が高いのではないかと思われる、ドロンジョ様率いるドロンボー一味の技術担当、ボヤッキーが放った言葉である。
ヤッターマン放映中に話題になった言葉なので、おおよそ1977(昭和52)年ごろに生まれた言葉となる。1977年といえば、世界のワンちゃんがホームランの世界記録を達成し、カラオケが流行した年である。
ドロンボーメカとヤッターマンのメカが対戦し、ボヤッキーが奥の手を発動させるために、怪しげなボタンを押すときに発する決まりゼリフ。コレ以降、ボタンを押す動作のオノマトペは「ポチッ」に限定されてしまったのではないだろうか……。
さらに驚くべきことには、実はこの言葉、もともと予定されていたセリフではなく、はじまりはボヤッキーの担当声優である八奈見乗児さんのアドリブだったというのだ。
まあ、有名な北斗の拳の「アベシ」なんかもアドリブだったというし、昭和アニメには案外アドリブ生まれの名台詞があるのかもしれない。
それにしても、ドロンボー一味といえばドロンジョ様、セクシーだったよね。オヤジの中にはドロンジョ様でドキドキしていた人も多いんじゃないの?
※本記事は、イラスト・文を再編集して公開しています