『こんなものを買った〈番外編〉』Dynavector DV-505(前編)

『こんなものを買った〈番外編〉』Dynavector DV-505(前編)

最初にお断りしておきますと、今回は買ってないです。とても高くて買えません。でも、どうしても使って見たかったんです…。


異形のトーンアーム

覚えていますか?

趣味としてのレコードプレーヤーで行き着くのは、ターンテーブルとトーンアームを別々に組み合わせるセパレートのシステムですよね。
80年代前半くらいまではわりと一般的でしたね。ターンテーブルは国産でもSP-10なんていう絶対王者があったのですが、トーンアームはそれこそ百花繚乱。海外だとSMEとか……あれ、SMEくらいしか思い浮かばない。でも国産はFR、サエク、グレースといった専門メーカー、それにオーディオテクニカ、オーディオクラフトといったアクセサリーメーカー、デンオン、テクニクス、ビクターといったメジャーメーカー、いろいろありましたね。でも当時好きだったのは、ひときわ異彩を放っていた、というか、むしろ異形のトーンアームというか。そうダイナベクターのDV-505です。
ぱっと見ただけでは、いったいどういう仕組なのか想像もできない、というか、本当に動くのか、という感じ。
じつは次のステレオ時代(9月発売です!)でダイナベクターの特集をします。そこで取材の帰りに撮影用としてこのDV-505をお借りしました!いったいどんな音がするのかワクワクです。というわけで、買ってませんが「こんなものを買った」番外編です。

と、その前に

勢いでDP-3000を手に入れたのは前回の記事でお伝えしたとおりです。手持ちでトーンアームが交換できるプレーヤーはこれしかないので、もちろんコイツに取り付けることになります。が、キャビネットがあまりに汚い。白木なので余計にくすんだ感じになってしまいます。トーンアームを交換する前にまずは掃除しましょう。
まずターンテーブルを取り外します。

キャビネットには木ねじ3本で固定されてますので、外して本体を上に持ち上げれば簡単に外れます。

こんな感じ。
トーンアームはアームボードという板に取り付けられています。アームボードはネジ4本で取り付けられているので、これも外します。これでアームボードはフリーになります。

アームボードは20mmの板ですが、底面に向かってテーパーが付いているため、じつはターンテーブルを取り外さなくても交換可能です。良く出来てる。今回は一度全部取り外しキレイにするので、いずれにせよターンテーブルも外すつもりだったので良し。

アームボードを取り外すとフォノケーブルの取り外しも楽ですね。ケーブルを外し6角ナットを外せば簡単にトーンアームは外れました。

こうして単体になったキャビネットをマイペットでゴシゴシ。マジックリンは手荒れするからなー。
おおーすげーキレイになる(笑)

写真ではわかりにくいかもしれませんが、生まれ変わりました。現金なものでキレイになると愛着も増しますね。
ターンテーブルをもとに戻して、いよいよDV-505を取り付けます。

憧れのDV-505

じゃーん。DV-505です。
「形式は機能に従う」という言葉かありますが、このDV-505、別にカッコ良いものを作ろう、というものではありません。開発した富成教授が理想を追求した結果がこうなった、というものだったのです(このあたりは次号のステレオ時代でkwsk)。
DV-505はトーンアームベースをキャビネットに置いてネジ止めするだけ。キャビネットの穴あけは不要です。
本来は有効長、オーバーハングから位置を決めるのですが(本当は専用の紙製ゲージが同梱されていました)、今回は前のトーンアームの穴が見えないように取り付けます。

次にアームベースに本体を取り付けます。アームベースの支柱には歯が刻まれていて、アーム側に組み込まれたピニオンギアを回すことで簡単かつ正確に高さ調整が可能です。

ここまで来たら、メインウエイト、インサイドフォースキャンセラー用のウエイト、ラテラルバランス用のウエイトを取り付け、ひとまず形だけは整いました。ふー。

おっと、もう夜だ。コイツの調整は大変そうだ。
ということで続きはまた。

ゴールデン横丁の仲間たち | 澤村 信(さわむら まこと)

https://goldenyokocho.jp/articles/675

かつてのオーディオブームを体験した世代にはたまらないムック本『ステレオ時代』(ネコ・パブリッシング)の編集長。ゴル横会長たっての願いを快く受け入れ、オーディオ愛あふれるコラムをゴル横に書き下ろしていただくことになりました!

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