人間魚雷テリー・ゴディの必殺技

人間魚雷テリー・ゴディの必殺技

スポーツフォトグラファー原悦生さんが蔵出しの写真と切れ味鋭いコラムでレスラーたちの汗と涙と熱狂の記憶を呼び覚まします。今回は「人間魚雷テリー・ゴディの必殺技」をお届けします。


人間魚雷テリー・ゴディ

195センチ、135キロのテリー・ゴディのドロップキックは、その異名通り「人間魚雷」そのものだった。
大きな選手では、スタン・ハンセンやブルーザー・ブロディもいいドロップキックを放ったが、ゴディのそれは圧巻だった。

ゴディは「鉄の爪」フリッツ・フォン・エリックのマーケットであるテキサスのダラスを主戦場にしていた。
マイケル・ヘイズとの「ファビュラス・フリーバーズ」は人気を博していた。

ゴディは1983年に、全日本プロレスに22歳の時、初来日した。ゴディにとって全日本は暴れがいがあるマットになった。

ハンセンとのタッグはド迫力だった。
1988年7月、ジャンボ鶴田、谷津嘉章の五輪コンビから世界タッグを奪い、その年12月の世界最強決定リーグ戦でも優勝した。

そして、1990年6月にはジャンボ鶴田を破って、第4代の三冠ヘビー級王者にもなった。さらに、ゴディは「殺人医師」スティーブ・ウィリアムスと組んで1990年12月の世界最強タッグリーグに優勝、二人の世界タッグ戦は全日本の看板カードの一つになった。

二人は翌1991年の最強タッグにも優勝した。

ゴディが得意としたパワーボムという技の形は、古典的なものだ。鉄人ルー・テーズの時代には、バックドロップともパイルドライバーとも呼ばれた必殺技で、当時、テーズも通常のバックドロップと合わせて時折、使っていた。

14歳の時からプロレスをやっていたゴディは若い時、テーズから手ほどきを受けたというからパワーボムは「直伝」ということになる。
力任せに持ち上げて、マットに叩きつけて、そのまま体重を浴びてエビ固めで押さえこむ。
ゴディによってパワーボムという名前が定着したこの技は、日本でも世界でも流行技になる。

天龍源一郎もこのゴディのパワーボムをフィニッシュホールドにした。

ゴールデン横丁の仲間たち | 原 悦生(はら えつお)

https://goldenyokocho.jp/articles/672

16歳からプロレスを撮り始める。スポニチの写真記者を経て、1986年からフリーランス。アントニオ猪木とイラク、キューバ、北朝鮮など世界中を旅した。サッカーではUEFAチャンピオンズリーグの常連で、ワールドカップは8回取材している。プロレスの著書には「猪木の夢」「INOKI」「Battle of 21st」などがある。国際スポーツ記者協会(AIPS)会員。 FootballWorldで食べまくり!

関連する投稿


革命戦士・長州力①。後楽園ホールの反乱

革命戦士・長州力①。後楽園ホールの反乱

スポーツフォトグラファー原悦生さんが蔵出しの写真と切れ味鋭いコラムでレスラーたちの汗と涙と熱狂の記憶を呼び覚まします。今回は「革命戦士・長州力①。後楽園ホールの反乱」をお届けします。


川口能活 ‐ 情熱系ゴールキーパー(後篇)

川口能活 ‐ 情熱系ゴールキーパー(後篇)

ファインダー越しにサッカー界を見つめてきたプロカメラマン今井恭司さんの蔵出し写真と暖かいコラム。今回は「川口能活 ‐ 情熱系ゴールキーパー(後篇)」をお届けします。


600キロ超えの巨漢マクガイヤー兄弟

600キロ超えの巨漢マクガイヤー兄弟

スポーツフォトグラファー原悦生さんが蔵出しの写真と切れ味鋭いコラムでレスラーたちの汗と涙と熱狂の記憶を呼び覚まします。今回は「600キロ超えの巨漢マクガイヤー兄弟」をお届けします。


川口能活 ‐ 情熱系ゴールキーパー(前篇)

川口能活 ‐ 情熱系ゴールキーパー(前篇)

ファインダー越しにサッカー界を見つめてきたプロカメラマン今井恭司さんの蔵出し写真と暖かいコラム。今回は「川口能活 ‐ 情熱系ゴールキーパー(前篇)」をお届けします。


ヒロ・マツダ。黒タイツで裸足の正統派の日本人

ヒロ・マツダ。黒タイツで裸足の正統派の日本人

スポーツフォトグラファー原悦生さんが蔵出しの写真と切れ味鋭いコラムでレスラーたちの汗と涙と熱狂の記憶を呼び覚まします。今回は「ヒロ・マツダ。黒タイツで裸足の正統派の日本人」をお届けします。


最新の投稿


ブロンディー/Blondie - Sunday Girl - 1979年

ブロンディー/Blondie - Sunday Girl - 1979年

ブロンディはブロンドヘアーに赤い唇が特徴の女性フロントマン、デボラ・ハリー(Vo)を中心とするロック・バンド。1970年代中頃に結成され、当初はニューヨーク・パンク一派のバンドでしたが、後にディスコやレゲエ、ラップなど当時流行したサウンドを巧みに取り入れ、ヒット作を連発しました。アメリカのバンドですが、イギリスで特に根強い人気があります。


TAE-5450 コントロールアンプ | ソニー  - ユニークなデザインの多機能コントロールアンプ

TAE-5450 コントロールアンプ | ソニー - ユニークなデザインの多機能コントロールアンプ

フロントパネルの一部をラインで囲むデザインは1970年代中ごろのソニーのアンプに共通するデザインです。上級機のTAE-8450の流れをくむ多機能なコントロールアンプです。


町田忍と万年筆│モンブランにペリカン…大人な筆記具の魅力

町田忍と万年筆│モンブランにペリカン…大人な筆記具の魅力

今回ご紹介するコレクションは大人な筆記用具・万年筆。メモするときにさりげなくチラつかせる高級感。大人だけに許されたアイテムのようで憧れた元少年も多いのでは?もちろん、そのコレクションも半端じゃないので、お楽しみに!



アレサ・フランクリン/Aretha Franklin - Freeway Of Love - 1985年

アレサ・フランクリン/Aretha Franklin - Freeway Of Love - 1985年

1942年生まれの「クイーン・オブ・ソウル」。60年代から活躍、リリースしたアルバムは通算60枚以上にのぼります。