中古オーディオを手放す/処分する際の5つのポイント

中古オーディオを手放す/処分する際の5つのポイント

中古オーディオにはまるといずれ直面する問題があります。それは保管場所問題です。やっと入手したお気に入りのコンポ。「もう大満足、これ以上何を望む?」という気持ちに浸れることでしょう。でもそれも束の間。貴方の心に潜む悪魔が囁くのです。「幻の名機と謳われたあのアンプが出品中だよ。極美品だってさ!」「不人気だったから激安だけどモノは悪くない。いっちょ行っとく?」。気付けば保管場所は満杯に。次なる獲物を手に入れる前にはスペースを確保しなければなりません。複雑な気持ちを押し殺し、愛機を手放す時が訪れます。ここでは中古オーディオを手放す/処分する際のポイントを5つ挙げました。


1.手放す/処分する方法

同好の士に譲る、というのが一番美しい方法でしょう。きっと大切に扱ってくれるはずです。愛機に対して申し訳が立つというものです。とはいえ同好の士ですから、保管場所問題だって共通の悩みを抱えているとなかなか難しい。好みが合わない、という可能性もあります。といういことで、美しくはあってもなかなか上手くいかない選択肢です。
そうすると誰か知らない第三者の手に渡ることを想定せざるをえません。選択肢は3つあります。①リサイクルショップ ②中古オーディオショップ ③ネットオークションやフリマ です。

2.リサイクルショップ

一番手離れが良いのがこの選択肢です。モノによっては数十キロもある重量級のオーディオコンポ、家の中の移動だけでも大変なのに、外に持ち出したり配送するために梱包するのはとても手間がかかります。リサイクルショップなら電話一本で引き取りに来てくれます。ただ、買取価格はショップにより大きく異なるようです。引っ越しや家の処分で家財道具一切を引き取るのが得意な業者ではジャンク品なみの価格にしかなりませんが、相場に通じた中古オーディオショップなみの業者もあるようです。あらかじめホームページをチェックしたり電話で問い合わせるなど、事買取相場を調べておくことは思わぬ結果を避けるために是非やっておきたいことです。

3.中古オーディオショップ

任せて一番安心なのはこちら。ショップによっては自宅まで買取に来てくれるところもあります。相手は中古オーディオのプロだけに、まっとうな相場に基づいた査定が提示されます。買い取られた中古品は点検・整備のうえ店頭に並ぶことになりますから、手放すほうとしても安心して愛機の次のオーナーの手に渡ることを期待できます。さらにショップの店員さんと親しくなっておくと、入荷情報を教えてくれたり次回の買取に色を付けてくれるかもしれません(保証の限りではありません)。

4.ネットオークションやフリマ

出品や梱包・発送の手間さえ惜しまなければ良い選択肢です。選択肢の2や3と違い、中間マージンが発生しない(システム利用料は除く)ため、最も有利な条件での取引が期待できます。もちろん出品する中古オーディオの人気度や状態に依存しますし、掲載する写真や説明文の出来にも左右されますので、高値落札のためにはそのあたりにも十分に気を使いましょう。

ひとつリスクを上げるとすれば、落札者がまっとうな相手でない可能性です。落札実績のない人(ID使い捨ての常習犯の危険性あり)や、評価の低い人が入札できないよう制限をかけることはできますが、仮に詐欺まがいの悪意ある人でなくても、異常に外観にこだわる人や、なかには入手したら期待と違っていたことを「まともに動作しなかった」と偽って返品を迫るケースもあります。そんな場合には、商品説明に書いたことに相違がなければ、毅然とした(でも丁寧な)対応をしましょう。ただ、むやみに話をこじらせるよりは、あっさりと返品に応じて出品し直す方が結果的には正解な場合もあります。ケースバイケースです。

5.あくまでも誠実かつ丁寧に

いずれの手放し方をするにせよ、これまで愉しい時を共にしてきた愛機です。きちんとクリーニングしてあげましょう。内部までは手を入れる必要はありませんが、外装だけでなく、コネクター類は綿棒や専用のクリーニング用品で磨きます。
また、コンポの動作状態については一切包み隠さず正確に開示しましょう。その際には、普段つかっていなかったスイッチやツマミも操作して動作不良などないか確認しましょう。

梱包は丁寧かつ厳重に。特に落下時のショック対策のため底部には十分なクッションを入れましょう。必ずしも専用のクッション材は必要ありません。クシャクシャにした新聞紙を高密度で敷き詰めるだけでも効果があります。新聞紙を使う場合に注意したいのは、新聞紙をそのまま本体の周囲に入れないことです。必ずビニール袋等に詰めて使います。理由は、新聞紙は吸湿性が高いため、湿気を大量に抱え込んで機器に悪影響を及ぼすことがあるからです。あと、底部には余分な段ボールを敷きつめて十分に補強しましょう。

機器本体はエアキャップで包むのが一般的でしょう。もしスピーカーのペアのように機器が複数の場合には、ひとつにまとめず個別に包装するとともに、輸送中の接触で傷がつかないよう、間に段ボールやクッション材を挟みましょう。CDプレーヤーやアナログプレーヤーなどメカを使ったコンポの場合には、輸送時に内部の部品を固定しておくためのネジがついているものもあります。アナログプレーヤーではプラッターは取り外して別包装したりトーンアームが動いてしまわないよう固定するなどの細かい配慮も必要です。

段ボールは中に収めるコンポのサイズに見合った(各面とも数センチの余裕が理想的)大きさと強度のものを選びます。ネットで検索すればそこそこバリエーションが見つかりますのでだいたい事足ります。
ひととおり梱包ができたら前後左右・上下に軽くゆすってみて、余分な空白で機器が動かないかを確認します。

まとめ

中古オーディオの愉しみ方は人それぞれ。一生モノと惚れこんだ愛機と末永く寄り添うもよし。人間世界では憚られますが、オーディオコンポなら浮気を繰り返すのもまた醍醐味。
保管場所問題をクリアーしながら豊かな中古オーディオライフを送ってまいりましょう。

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