ナカミチのドキュメント類について

ナカミチのドキュメント類について

今回は、視点を変えて機器ではなく、ナカミチのドキュメント(取扱説明書、サービスマニュアル他)を取り上げたいと思います。


カタログ

以前に比べると国内オークションでの出品数はかなり減っていますが、まだ出品されており入手が可能です。当然ですが、新しく刷られることは無いですから、今後は入手が難しくなっていくでしょう。国内オークションでは、基本的に日本語版が多いですが、稀に英語版を見かけます。また、海外オークションに目を向けると、英語版だけでなくドイツ語版やフランス語版などが存在しています。大抵同内容なのですが、モデルによっては差異がありますし、ダイジェスト版など日本語版には無いカタログも存在するので、コレクションされている方は、要チェックです。

ナカミチ カセットデッキ カタログ

取扱説明書

有り難いことに、ナカミチサービスセンター(IDK、MAサービス)で入手が可能です。基本的には、オリジナル原本からコピーされた冊子で、大体1冊1500円ぐらいです。驚くことに、稀にモデルによってコピーではなく、印刷製本された当時のオリジナルと思われる取扱説明書が送られてくる場合があります。20年以上も経過した現在、オリジナルが入手出来る理由については不明ですが、オーナーとしては嬉しい誤算です。案外、当初の見込より多く刷ってしまっただけとか・・・
取扱説明書は、オーディオ初心者でなければ、読まなくてもこれまでの経験で大抵は操作できます。しかし、ナカミチは他には無いオリジナル機能や、独自の操作手順があるために、取扱説明書を読まないと全く操作できないことが多々あります。もしも、ナカミチを所有されていて、取扱説明書をお持ちで無い場合、是非入手する事をお勧めします。間違って操作している場合や、存在を知らず使っていない機能があるかもしれません。

ナカミチ カセットデッキ マニュアル

セールスマニュアル

当時、販売店向けに用意されたドキュメントが、このセールマニュアルです。販売ターゲット層、ライバル機に対する優位点、特徴などの情報がわかりやすい文章で記載されています。これは、元々ユーザー向けの資料では無いですから、発行部数はカタログと比較にならないほど少数であり、販売店の廃業時に廃棄されるなど、現存数はかなり少なく希少性が高いと思われます。

ナカミチ カセットデッキ セールスマニュアル

新製品発表資料

販売店などに「新製品発表」のタイミングで配布された資料です。通常、片面A4サイズで数ページ程度ですが、上級モデルではリーフレット形式で生写真などが含まれることもありました。また、開発コンセプトや技術情報など、カタログでは得られない貴重な情報が含まれています。こちらも、カタログの発行部数に比べると非常に少ないと思われます。

ナカミチ カセットデッキ 新製品情報

サービスマニュアル

サービスマニュアルは、機能に関する技術的解説、必要な調整治具と測定器、分解手順、パーツリスト、調整手順、プリント基板パターン図、タイミングチャート、主要IC情報、機能ブロック図、回路図、仕様で構成されています。サービスマニュアルが無くても、動かす様には出来ると思いますが、メーカーが考える本来の性能を発揮させる事は出来ないでしょう。これまでに入手した機器で、全く性能が出ていないものがありましたが、大幅にずれた調整点を適正化するだけで完調になったものがありました。

ご自身で調整修理をされる方は、ご存知の方が多いと思いますが、無料でサービスマニュアルをダウンロード出来るサイトがあります。Hifi-engineで検索すると出てくると思います。通常は、このサイトからダウンロードしたもので十分なのですが、中に含まれている回路図などページサイズより大きいページがあります。本来は広げて見るものであり、電子ファイル化する際に、ページサイズに分けてスキャンされ、ページの境目が微妙に欠落したり、スキャン解像度の点から、文字がつぶれていたりする事が多いのです。個人的にお薦めなのは、海外オークションで本物のサービスマニュアルを入手する事です。注意点として、コピー品の出品も存在するので、必ずオリジナル品であるか確認が必要です。出元は廃業したサービス拠点から放出されたと想像しています。

ちなみに、このサービスマニュアルは英語で記載されており、日本語版は存在しない様です。市場に出回らなかっただけで、ナカミチ社内には存在した可能性もありますが、少なくとも筆者は一度も目にしたことがありません。基本的に難しい単語は使われていないので、何度か読むと前後の単語で理解できるかと思います。また、ブルーの表紙で製本されたブックタイプと、ホッチキスで中綴じされたタイプの2種類の存在を確認しています。

ナカミチ カセットデッキ サービスマニュアル

アップデート資料

製造後、機構的、電気的な改善点がある場、サービスに持ち込まれたタイミングで対応すべき作業手順を示したドキュメントです。前述のサービスマニュアルに付属している場合は良いのですが、無い場合が多いです。回路図と実機に差異があり、調べるうちにアップデートの存在が判明することがあります。

調整・修理についての留意点

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