
死語解説:スタンバる[動詞]
初代ガンダムに登場する、連邦軍ホワイトベース艦長・ブライト・ノア(19)が放った言葉。相手に待機している旨を伝えたり、待機しておいてほしい場合に利用する。
大ブームを巻き起こした機動戦士ガンダムは、様々な名言・迷言が生まれ、たくさんの流行を生み出している。「スタンバる」はその中でも日常会話にまで持ち込まれた屈指の迷言と言えるだろう。
横文字を無理やり日本語に変える「ディスる」「サボる」などと同じ、外来語に接尾辞の"る"をつけた言葉。
時代背景
今回の死語は、約30%という超高視聴率を叩き出し、今なおシリーズが続き、現代の若者を惹きつけ続けるガンダム、その初代となる機動戦士ガンダムから生まれた言葉だ。死語とはいいつつも、なんだったら今でも日常的に使っている人も多いのではないだろうか。そういう意味では流行語→死語→日常語となったと言えるかもしれない。
ガンダムが放映されたのは1979年のこと。今でこそ伝説の人気アニメのような感じだが、実は初回の放送時は視聴率が伸び悩んでおり、実際52話の予定が43話で打ち切りになるほどだったのだとか。ところが、放送終了後から人気が高まり、再放送が決定。件の視聴率を叩き出すことになるのだ。
単純にガンダムがかっこいいことはもちろんだが、ストーリーやキャラクター設定が作り込まれており、それゆえに様々なキャラクターに様々な名言が生まれている。
今回の言葉は、連邦側の重要人物であり、アムロの上官にあたるブライト艦長の言葉だ。ブライト艦長といえばアムロを殴るシーンがあまりに有名だが、その他にもかなりインパクトを残しているし、のちのシリーズにも頻繁に登場している。
ある意味では、アムロ以上にガンダムシリーズに関わり続けることができたのは、軍人として常にスタンバっていたからこそ、なのかもしれない…。
※本記事は、イラスト・文を再編集して公開しています