コンテッサ1300クーペ | 日野 - 旧車好きの永遠の憧れ、伯爵夫人【旧車】

コンテッサ1300クーペ | 日野 - 旧車好きの永遠の憧れ、伯爵夫人【旧車】

日野・コンテッサ1300クーペです。かつて日野が乗用車を手掛けていたことを今に伝える名車です。RRレイアウトをミケロッティのデザインで包んだ優雅なスタイルは伯爵夫人という車名どおりです。「トヨタ博物館クラシックカーフェスティバル in 神宮外苑2018」で撮影しました。


トラック専業メーカー、日野が唯一発売した美しい乗用車

日野・コンテッサ1300

・モデル名 :コンテッサ1300クーペ
・世代/型式:2代目/PD100/300型
・メーカー名:日野
・年式   :1965
・撮影場所 :トヨタ博物館クラシックカーフェスティバル in 神宮外苑2018

日野・コンテッサ1300 フロント

いすゞと並び、現在ではトラックやバス等の大型輸送用自動車の専業メーカーである日野自動車。
特にクルマ好きでもない人からしたら、日野なんていうメーカーあったかしら・・・?ぐらいに思われても仕方ないかもしれない。いやいや、日野自動車って本当は日本で最も古い自動車メーカーなんだけどね。

日野自動車の前身、東京瓦斯工業は明治43年(1910年)の設立で、昭和28年(1953年)にはルノー4CVのライセンス生産を行い、「日野ルノー」として発売したのだ。
ルノーというと最近いろいろと話題で、日野より日産と組んでいるんじゃないか・・・という気がしてしまうが、戦後まもなくの頃、日野自動車はルノーの製造を通じて自動車製造のノウハウを学んでいったのだ。それが今はさまざまなトラックやバスの製造を行っている。
今や日本の、いや世界中の物流をささえる、重要な自動車メーカーなのは言うまでもない。

日野・コンテッサ1300 リア
日野・コンテッサ1300 ステアリング

コンテッサ900スプリントの衝撃

ルノー4CVの製造を通じて得たノウハウを活かし、昭和36年(1961年)に発表したのが、初代・コンテッサ900だ。4CVと同様のリアエンジン・リアドライブのレイアウトながらコラムシフトを装備し、タクシー会社への納入も多かったという。

このコンテッサ900をベースに、プリンスの初代・スカイラインスポーツ(BLRA型)をデザインしたことで知られるイタリアのカーデザイナー、ジョヴァンニ・ミケロッティがスタイリングを担当した「コンテッサ900スプリント」というスポーツタイプのワンオフモデルが作成された。
あまりに斬新で美しいスタイルに高い性能を想定しており、内外のショーでたいへんな期待を集めた。最終的に発売には至らなかったのだが、あまりの人気ぶりを驚異に感じた欧州各メーカーが日本に対して圧力をかけてきたためだと噂されたほどだった。

日野・コンテッサ1300 
日野・コンテッサ1300 サイド

半世紀を経てなお輝きを失わない名車

第2世代として、昭和39年(1964年)に発売されたコンテッサ1300。
コンテッサ900スプリントのデザインを担当したミケロッティが引き続きそのスタイリングを手がけ、たいへん美しいセダンとクーペが作られた。
グリルレスに丸目4灯とRRレイアウトを強調する長いリアデッキが特徴の優雅なデザインは、コンテッサ(伯爵夫人)の名にふさわしいものだ。
後ろ姿が美しい右サイドのリアには、ミケロッティのエンブレムが付く。

リアまわりの直線的なプレスラインや、スリットを大きくとったリアアウトレットなどに900スプリントとの共通性も見て取れる。セダン、クーペとも海外のコンクールデレガンスで何度も賞を獲得し、話題になった。

かなりの先進的なデザインやコンセプトは当時もかなり注目されたが、50年以上が経過した現代の目線で見ても美しさが際立つ。
たった1車種しか製造されなかった日野自社開発の乗用車だが、今でもなお多くのファンに愛されているのもうなずける。

日野・コンテッサ1300 走行

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