赤いユニフォームの日本代表 ‐ キリンカップサッカー'91

赤いユニフォームの日本代表 ‐ キリンカップサッカー'91

1991年6月9日 キリンカップサッカー'91 日本代表対トッテナム・ホットスパー戦からの一コマです。


1991年6月9日 キリンカップサッカー'91 日本代表対トッテナム・ホットスパー戦より

なぜ赤のユニフォームが続かなかったか

このときはラモスとカズが代表に加わったころで、所属していた読売サッカークラブ(現在の東京ヴェルディ)の人気もあって、日本代表にも人気がでてきたころでした。
このころからは親善試合でも日本代表の試合にはお客さんがたくさん入るようになりました。最初のころは本当に入らなかったですからね。この試合は日本はA代表ですが、対戦相手のトッテナム・ホットスパーはクラブチームですから。

1990年代以降、クラブチームとの親善試合は少なくなって、A代表同士の試合(国際Aマッチ)が増えてきました。そういうのもJリーグができたおかげでもあるし、ジーコをはじめとした外国人監督の功績でもありますし、こうやって一歩ずつ環境を良くしていったことも日本代表の底上げにつながったと思います。

このキリンカップの試合は、対戦相手のトッテナム・ホットスパーにはゲーリー・リネカーがいて、ラモス選手の背番号は14番でした。

この大会前の記者会見の時に、選手たちが「優勝したら賞金は選手に分けてもらえるんですか」って聞いたんですよ。その時はサッカー協会のお偉方も出席していて、「まさか優勝しないだろう」って半分以上思っていたのかもしれないですが、「当然そうします」って日本サッカー協会の幹部が言っちゃったらしいんです。

このころはまだアマチュアというか、完全にはプロ化はしていない頃ですから、優勝賞金を分けるなんて話は事前にはなかったらしいんですけど、それを新聞記者たちの前で話してしまったものだから、そういうのもあって賞金獲得のために選手たちもがんばって、キリンカップに初優勝して、プロ化に向けての弾みにもなった大会でもあったし、そういう過渡期的な意味でも印象的な赤いユニフォームでもありました。

なぜ赤のユニフォームが続かなかったかというと、赤がファーストユニフォームの国が韓国をはじめアジア諸国、東南アジアには多かったので、試合でバッティングするということもあったし、日本が赤にしたのが後発だったので、元の青に戻したっていうのもあるんだと思います。

もちろん青に戻ったのはそれだけが理由じゃなかったかもしれないですけど、とても貴重なユニフォームでした。

この赤のユニフォームは、僕は意外と好きでしたね。

スタジオ・アウパ

ゴールデン横丁の仲間たち | 今井 恭司(いまい きょうじ)

https://goldenyokocho.jp/articles/671

世界中を飛び回り最前線で日本サッカーを見つめてきたイマイさん。蔵出し写真とトークをゴル横だけにお届けします。2017年8月1日、日本サッカー協会により「第14回日本サッカー殿堂」に掲額されることが決定しました(特別選考)。

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