
ニッポンのカレールーの元祖は名古屋から!
家庭料理の定番中の定番、カレーライス。
加齢臭は敬遠でも、カレーの香りに鼻をつまむ日本人はまずいないのでは?
なんでもローカライズするのが得意に日本にあって、カレーもその最たるもののひとつでしょう。
カレー粉は戦前から輸入されていましたが、まだルーという便利なものはなく、小麦粉を炒めるところから始めなければならない大変手間のかかる料理でした。家庭料理ではなく、洋食屋でいただく珍しい料理、でした。
戦後、カレーの家庭料理としてのポテンシャルを見抜いたのが名古屋在住の星野益一郎さん。小麦粉をバターとラードでロースト、カレー粉と調味料をミックスして手軽にカレーがつくれるルーを発明したのです。発売は終戦直後の昭和20年11月のことでした。星野さんこそは株式会社オリエンタルの創業者です。カレーのパイオニアです。
かの「ハヤシもあるでよ~」のCMは、昭和44年に発売されたレトルトパックの「スナックカレー」のもの。コメディ番組『てなもんや三度笠』で人気者になった喜劇俳優の南利明さんのセリフですね。オリエンタル創業の地、名古屋育ちの南さんをフィーチャーしたのは大ヒットでしたね。
取材協力:「三十坪の秘密基地」様