
中将姫伝説から始まった伝統の婦人薬!

トレードマークのこのご婦人は「中将姫」といいます。
中将姫は天平19年(747年)、かの藤原鎌足のひ孫である父・藤原豊成の長女として誕生しました。不幸にも母親の紫の前は姫が5歳の時に亡くなってしまいますが、後妻は姫を疎んじ、やがて殺害を企てるようになります。
ところが殺害を命じられた家臣は亡き実母への供養を欠かさない心優しい姫を手に掛けることができず、ひばり山のお寺にかくまうことに。そのひばり山で姫が身を寄せたのが、のちに津村順天堂を創業することになる津村重舎の母の実家の藤村家だったのです。
中将姫父・豊成によって都に連れ戻されますが、仏心に導かれて出家。29歳で入滅するまでのはかない一生は、能や浄瑠璃で演じられてきました。
ひばり山での縁で、姫が藤村家に伝授したのが中将湯の始まりなのだそうです。
うーむ。そんな歴史を背負ったお薬だったとは!ありがたやありがたや。
取材協力:「三十坪の秘密基地」様