
亀といい勝負の寿命か、万年筆!
「鶴千年、亀万年」と申しますね。長寿の象徴。
それはさておき「万年筆」というネーミングは秀逸です。半永久的に使えるんだな!ということが伝わってきます。もちろんインキが無尽蔵に出てくるはずはなく、補充しなければなりませんが。そもそも英語では「fountain pen」というのですね。「泉のペン」。泉のごとくインキが出てくる、という意味でしょう。こちらもやはりロングライフなイメージをあたえますね。
「泉ペン」では「泉さんが発明したペン」のように聞こえるので、やはり万年筆で正解でしょう。とはいいながら、日本に輸入された当時(明治時代)には直訳的な「針先泉筆」という呼ばれ方だったそうです。「万年筆」の命名者は諸説あって定かではありませんが、うまい名前であることには違いありません。
万年筆で書かれた古い文書なんかを見ると、すごく味のある字に見えますね。ボールペンでは絶対に出せない味です。悪筆も万年筆なら七難かくす、という効果もあるかもしれませんね。
すっかりキーボードに慣れてしまって、直筆があまりにもヒドイことに驚くことしばしばですが、万年筆ならごまかせるかな?
取材協力:「三十坪の秘密基地」様