TIMEX TIME(X) FASHION カタログ

TIMEX TIME(X) FASHION カタログ

家電蒐集家松崎順一さんが考古学的アプローチで昭和時代の様々なカタログを読み解くコーナー。今回はアメリカの大量生産・低価格路線の時計メーカー、タイメックスのカタログを取り上げます。


タイメックスは「安い=悪い」ではなく、安くてもオシャレで質実剛健な腕時計だった。

いつ頃から腕時計を身に付けていたかは殆ど覚えていないが、筆者がはじめて自分で買った腕時計は当時アナデジという呼び名でシチズンから発売された腕時計だ。その腕時計はハイテク感満載で、アナログとデジタルが同時に表示でき、未来を先取りしたような気分だった。

そして、80年代にスイスのスウォッチが登場すると一気にハマってしまい、お小遣いは全てスウォッチに投入された。限定モデルが出るたび、早朝からショップに並び買い漁る日々が続いたのが懐かしい。…と、筆者の腕時計遍歴はさておき本題に入る事にしよう。

タイメックスは70年代に低価格で高品質が売りなアメリカ製腕時計として販売されていた。筆者の記憶ではテレビ番組の景品などにも使われていたと記憶している。

今回はそんなタイメックスのカタログを紹介する。残念ながら年度は不明だが70年代のものと推測する。

それでは実際のカタログを見てみよう。

うーん、と唸るしかない70年代のアメリカを彷彿させるエネルギッシュな表紙。体格のよいアメリカ人の男性と女性のモデルが表現する、タイメックスの世界観がパワフルに伝わってくる。

腕時計を繋ぎ合わせた衣服(?)はかなりハードなイメージだ。まさにタイメックスを纏ったファッションをストレートに表現している。

それでは中を開いてみよう。見開きでブルーをバックに男性向け腕時計の紹介で構成されている。
それにしても男性モデルの存在感がインパクトあり過ぎるが、キャプションにあるようにジーンズ感覚で気軽に着けられる価格帯は嬉しい。掲載している時計のデザインは、今見ても新鮮に感じられるものも。

そして次のページを開くと、今度は先ほどの女性モデルが登場し、女性向けの腕時計のラインナップだ。やはり腕時計よりもモデルのファッションが気になってしまうほどインパクトがある。タイメックスはロープライスがコンセプトだけど、当時の未来感がデザインされたかっこいいものも多いと思う。

さらに次のページを開くと、黒人の女性モデルが登場する電子時計のコーナーだ。この図柄もちょっとエロいがインパクトがある。当時の日本の時計メーカーのカタログと比べると、アメリカナイズされたカタログは良い意味でとても新鮮に思える。

最後のページは何故か突然シックな感じに。このページの腕時計は特に耐久に優れたものらしい。その下にはタイメックスが誇る安くて強い4つのひみつが紹介されカタログを締めている。
当時のアメリカそのままの力強さを感じ取ることの出来るカタログだけど、日本人だとちょっと引いてしまう感じもあるかな。
 
出典: TIMEX 「タイム ファッション」カタログ  (1970年代頃)

ゴールデン横丁の仲間たち | 松崎 順一(まつざき じゅんいち)

https://goldenyokocho.jp/articles/676

家電蒐集家・デザインアンダーグラウンド工場長。1960年生まれ。インハウスデザイナーを経て2003年よりデザインアンダーグラウンドを設立し活動を開始。近代家電製品の蒐集・整備・カスタマイズ等を手掛ける。近年は特にデジタル世代へのメイド・イン・ジャパン家電の持つ魅力をカルチャーとして伝える活動をイベント、執筆等、広範囲に展開中。

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